伊藤英人の狩猟本の世界

198.『群れはなぜ同じ方向を目指すのか?』レン・フィッシャー著、松浦俊輔訳、白揚社、2012年

198.『群れはなぜ同じ方向を目指すのか?』レン・フィッシャー著、松浦俊輔訳、白揚社、2012年

鳥やイワシの大群が規則的に一瞬で方向を変えるようすは目をみはる。この動きを解析すると、意外にも、数少ない単純なルールに則って動いていた。

このような動きのメリットを分析し、動物の群れを参考に、集団内でどのようにふるまうべきか、ネットワークをどう活用すべきか、などについて答えを出す試み。最後に具体的な答えが出てくるのがおみごと。

途中からネットワーク論になってしまったが、個人的にはもっと群れの話をしてほしかった。