一般社団法人エゾシカ協会

世界遺産をシカが喰う シカと森の生態学


湯本貴和・松田裕之編著
本体価格/2400円
判型/A5
ISBN/4-8299-1190-5
文一総合出版社

今、日本全国で野生のシカが増え、自然のバランスが崩れています。増えすぎたシ カは草を食い尽くし、森の生態系を破壊してしまいます。それは、日本が世界に誇る世界遺産の森も例外ではありません。シカはなぜ増えるのか、どんな対策があるのか。知床、大台ヶ原、屋久島の例をもとに考えます。(文一総合出版のホームページ)から。 


■目次

はじめに シカと森の「今」をたしかめる 湯本貴和 (総合地球環境学研究所)

第一部 日本のシカ問題とその背景
 第一章 自然保護公園におけるシカ問題:人とシカのかかわりの歴史を踏まえて 常田邦彦(財団法人自然環境研究センター)

第二部 北海道のシカ問題と管理の考え方
 第二章 エゾシカの個体群動態と管理 梶光一(北海道環境科学研究センター)
 第三章 シカはどう増える、なぜ増える 松田裕之(横浜国立大学)

第三部 大台ヶ原の現状から「森と人のつながり」を考える
 第四章 春日山原始林とニホンジカ 未来に地域固有の自然生態系を残すことができるか 前迫ゆり(奈良佐保短期大学)
 第五章 林床からササが消える 稚樹が消える 横田岳人(龍谷大学理工学部)
 第六章 シカによる適切な森づくり 日野輝明(森林総合研究所)ほか
 第七章 大台大峯の山麓から 岩本泉治

第四部 市民参加による森林再生の試みー屋久島からの報告
 第八章 シカの増加と野生植物の絶滅リスクー 屋久島を例に 矢原徹一(九州大学理学研究院)
 第九章 サル二万、シカ二万、ヒト二万 屋久島のシカと森の今 手塚賢至ほか