第3回DCCネットワーク研修会「各地で活躍するDCCメンバーたち!─エゾシカ対策事例報告会─」を開催しました!(2017年2月25日)

今回の研修会には、DCCネットワーク会員20名、講師6名の総勢26名にご参集いただきました! まずは3名の会員から地元の取り組みについて話題提供いただき、現状や課題、問題意識を共有しました。

トップバッターは音威子府町でエゾシカの6次産業化を目指している秋山氏。現在行っている皮鞣しの状況について報告がありました。

各地で活躍するDCCメンバーたち!

秋山氏

様似町の井坂氏からは、町民に対するシカやシカ肉の普及啓発活動の一環として、町の名産である昆布とエゾシカや、馬と鹿(!?)をリンクさせたイベント等について報告がありました。

各地で活躍するDCCメンバーたち!

井坂氏

最後は占冠村の浦田氏から、エゾシカ対策事例と課題として、占冠村のシカ個体群の状況や大型の捕獲事業の効果等について話がありました。

各地で活躍するDCCメンバーたち!

浦田氏

総合討論では、話題提供者の3町村の情報を整理したうえで、各地の報奨金の功罪、資源化率を上げる取り組み、担い手育成の取り組み、今後の個体数管理について意見交換を行いました。不正使用やシカの行動に対する負の影響が取りざたされる報奨金制度ではありますが、報奨金がなくても捕獲を続ける狩猟者は少なからずいるという意見や、報奨金に頼らない仕組みを地域で作りたいという意見もでました。捕獲の担い手不足は多くの地域で課題となっていました。ただし、新規ハンター育成のための助成だけではなく、免許を所持した後のフォローの重要性が強調されました。

最後は自由なテーマでの意見交換を行い、廃棄物処理や夜間銃猟に関する新たな取り組みについて情報共有しました。参加者からも活発な発言をいただき、冬にもかかわらず熱気むんむんの研修会となりました(会場が狭く、物理的にも……)。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

文:松浦、写真:東谷